表現を言語化することがデザインのベースになる

好きな写真集を見ていて、言語化の大切さに気づいた朝のこと。

この写真は、ベランダで育てているグリーンカーテン。フウセンカズラの実が大好きで、見るたびに「かわいいなあ」と思います。写真を撮るときに、背景の透ける雰囲気がキラキラして素敵だと思ったので、絞りを解放して表現しました。

このノートは、クリエイティブな仕事にかかわっていて

なぜこんなに時間がかかってしまうんだろう?
なぜ修正回数が多くなってしまうんだろう?

と悩む人に読んでほしいです。わたしもそうでした。

実制作前の言語化がとても大事

デザインというと、色や形などの狭義な部分に注目しがちです。しかし実際の現場では、もっと広義なスキルを求められます。プロジェクト立ち上げ初期の、ふわっとした段階からご相談をいただくことも多いからです。

広義なデザインでは、ヒアリングがなにより大事です。
たとえば、提供したいサービスの「○○らしさ」を共通言語化します。
サービスの人格を作っておくと、情報発信時のトーンやカジュアル感などがわかりやすくなるので、そうしたことも話し合って作り上げていきます。
この言語化が、デザインを進めていく上でのベースになります。

デザインはすべてに理由がある

なぜこの色なのか、なぜこの構成なのか、なぜこの動きなのか、なぜこの音楽なのか。すべてに理由があります。もし依頼者さんから質問があれば、すべて説明できなければいけません。

本質を理解しないで作ると、感覚だのみの自己満足な表現が増えてしまいます。すると、ユーザー体験の満足度は下がり、成果につなげることはできません。それどころか、「タイムラインに流れてくる動画にうんざりしている」「広告が多すぎる」といった不満が出てきてしまうことにもつながるのです。

人の心をつかむ表現を工夫していく

自分が伝えたいメッセージを並べただけでは、人に興味を持ってもらえる表現にはなりません。

大切なのは「伝える」ではなく「伝わる」こと

尊敬するライターさんが言っていました。「だれも自分には興味がない、だれも自分の原稿を見たいと思わない。」という前提に立つ。そうすれば、どうしたら見てもらえるかを必死で考える。見てもらえなかったら、意味がない。

見る人に少しでも興味を持ってもらえるように、ビジュアルやキャッチコピーなど表現の部分で工夫をしていく。人が見たいと思うものを作る。
ただひとり、他でもないあなたに向けて作っているという気持ちで作る。この想いは、見る人に絶対伝わる。

こうして自分の好きな表現を追求することが、この仕事を続ける楽しさだと思っています。

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