TAKRAM RADIOと働き者ラジオを聴いて考えたこと

いつも朝は、家事をしながらポッドキャストを聴いています。良いなと思ったエピソードは何度も繰り返し聴いたり、メモをとったりしています。

越境する仕事

ポッドキャスト「TAKRAM RADIO」で渡邉康太郎さんは自社の”越境”という文化について、”じぶんのジャンルをとびこえてほかのジャンルで”ってこと。”単に2つの専門家になるっていうことでもなくて、混じり合わない2つの専門性の頭をきりかえる”と表現しています。

たとえば、ソフトウェアエンジニアが、ライターが専門にしているような編集の仕事を、ライターのマネをするんじゃなくてソフトウェアエンジニアとしてあつかってみる。そうしたら、刺激ある結果が生まれるかもしれない、というようなことです。

わたしはいまの仕事では、Webと印刷物の制作をメインにしながら、趣味の延長のような写真を撮ったりイラストを描いたりしています。その道を極めたいというのではなくて、デザイナー視点で写真やイラストもできる人、というのを目指していて、そうそうこの感じ、と思いながら聴きました。

人生の大テーマ

工藤郁子(くどうふみこ)さんと山本ぽてとさんの「文化系トークラジオLife」を母体としたポッドキャスト「働き者ラジオ」。ライフワーク(人生の大テーマ)の回では、フリーランスとして働くわたしの、人生のテーマや仕事のモチベーションについて思いをはせました。

何年か前に、B面の岩波新書で工藤郁子さんが、”以前は、仕事と、趣味としての研究をかなり明確に分けていたのですが、それでは限界があった。(中略)私の場合は、自分の関心分野にひきつけた職に就くほうが、いい仕事ができると思っています。”と話しています。

以前はわたしも、仕事と、趣味としてのクリエイティブを分けていました。でも、仕事もクリエイティブも一緒にしたほうが、パフォーマンスを発揮できると思い、最終的にフリーランスになりました。

わたしの場合も、飽きっぽいので大テーマというのはなくて、お客さまの期待をちょっとだけ超えたいというモチベーションがあります。あとは、ときめき重視で生きています。(こういうところも工藤さんと同じでうれしい。)

ハングリーになりたいのではなく満たされたい

最近読んだネット記事に、”人が最も生産的になるのは、仕事の内容と生き方についてモチベーションを感じている時だ。その両方が、成長するために必要である”とありました。

この9月からeラーニング型職業訓練校「ジョブトレ」でメンターをすることになり、自分の役割についてあらためて考えています。この職業訓練校は、好きな場所・時間で受講ができるので、育児中や介護中の方も多いそうです。「生活を仕事にどう合わせるか」から「仕事を生活にどう合わせるか」に変わってきている時代。そうした中でも、人は社会に関わり、何かに打ち込みたいと思っています。それぞれが自分なりの目的を発見できるよう促し、一人ひとりの状況にあったサポートをしたいです。

余談ですけど、「何者になりたいか」と夫に聞いたら、「圧倒的に俺になりたい」と一言。自分自身が肩書きって、たしかに理想だなあ。