開放感がほしいとき、疲労感があるとき、抜け殻状態のとき、現実逃避したいとき。
ガーデニングスイッチがはいるのは、たいていそういうときです。
ガーデニングはなにかと手がかかりますが、季節のめぐりを感じられる幸せな仕事です。梅雨の前には夏にむけて、秋の暮れには春にむけて、コンテナに種をまいたり苗を植えたり。いまは、植えてまもない夏野菜たちがすくすく成長中です。
季節のお花は、小さなプランターひとつふたつを入れ替えながら楽しんでいます。ひと枝切ってお部屋にかざれば、また違った表情を見せてくれます。
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良原リエさんの『食べられる庭図鑑』
朝は起きたらすぐにベランダに出て、植物たちを見てまわります。
こまったことに、ネギにアブラムシがきてしまいました……放っておくと枯れるので、セロテープで捕まえます。でも、できることならそのままにしておきたい。
そんなことばかり考えているからか、救世主のテントウムシをマンションの屋外階段でたまに見かけます。みつけたときはそっと捕まえて、ベランダに運んでいます。
虫たちとのつき合い方は、良原リエさんの『食べられる庭図鑑』から学びました。
植物をいろいろ育てていると、いろんな虫や鳥たちがやってきて、庭に小さな生態系ができてきます。小さなベランダではなかなか難しいのかなとも思いますが、そういう気持ちをもって接するようになると、すべての生き物が愛おしくなってきます。
わがやのビオトープでは、メダカとエビとイシマキガイとアサリが、自然のままの循環で暮らしています。生き物たちの力を感じます。
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竹内孝功さんの『1㎡からはじめる自然菜園』
野菜づくりのバイブルは竹内孝功さんの『1㎡からはじめる自然菜園』です。
農薬をつかわない自然農法、連作障害のおこりにくい野菜の組み合わせなど、目からうろこの知識が満載です。以前は土の処理がたいへんな重荷でしたが、竹内さんの方法で育てると土そのものも育っていきます。自然の力にまかせるだけで、野菜たちがどんどん育ちやすくなる土に変わっていくなんて、感動です。
畑を借りられれば……もう何年もそう思いつつ、小さいコンテナで少量ずつ育てています。
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松田行弘さんの『緑と暮らせば』
緑のある暮らし。わたしの永遠のあこがれは、松田行弘さんの『緑と暮らせば』です。
松田さんのテラスには、季節ごとに表情を変える植物たちが輝いています。
植物の気持ちがわかるひとを、グリーンハンド(緑の手)とよびます。きっと松田さんのような人のことを言うのだろうなと思います。
いつかわたしも、そんなふうになりたいです。なりたいと思ってなれるものでもないのかもしれないけれど。
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